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いま私たちの多くは、社会など動かしようがないと考えているのではないでしようか。そして、それを所与(注1)の条件として、どのように行動すればいいかの判断基準を決めているのです。言い換えれば私たちは、「この社会は動かしようがないのだから、それを…
芸術作品が私たちにもたらすものは、感動ばかりではない。驚きとか困惑、ときに不快感やイライラ感だったりする。それまでだれも思いつかなかったような形状や色彩や音は、私たちをさまざまに揺さぶる。私たちは慣れ親しんだ世界に浸っているとき心地よさに包…
日本には昔から「物見遊山」(注1)という言葉がありますが、非日常への憧れは観光の一つの本質です。 しかしその一方で、物見遊山だけに頼った観光地はいずれ必ず飽きられてしまうというのも事実です。例えば富士山を見た外国人が、も…
私たちの生活は、ずいぶん豊かになった。家にはぜいたくなモノがあふれている。家にあるモノのぜいたくさだけならば、たぶんアメリカの平均的な家庭を上まわっているように思える。 また、お金の使い方を見ても、かなりぜいたくな水準にあ…
自由は、いいものです。 ひとりで暮らすのは、すばらしいものです。 でも、①とても恐ろしい、目に見えない落し穴がポッカリと口をあげています。 それは、行儀の悪さと自堕落(注1)です。 自由と自堕落を、一緒にして、間違っているかたもいるの…
空を飛んでいる虫を食べるのが、コウモリ本来の、ベーシックな食生活です。 しかしすべてのコウモリがみんなで虫を食べていたら、しまいにはエサがいなくなってしまい、コウモリそのものも全減してしまいます。それに、虫の少ない環境に生…
私が大学生だった当時、入学式後のキャンバスで、授業科目選択における「楽勝科目」や「ドハマリ授業」の情報を紹介する、学生サークル発行の情報誌が飛ぶように売れていることに強い違和感(注1)を持った。むしろ単位取得が難しいとされる「ドハマリ授業」…
「フランス料理」という通常のカタカナ表記では特別の語感(注1)は生じないが、漢字で「佛蘭西料理」と書くと、漢字の重々しい雰囲気で高級そうな感じになる。店の看板が「佛蘭西料理」となっていると、値段が心配になって店の前で財布の中身を調べたくなる…
具体的に問題解決をはじめるときに重要なことは、ようするになにをやりたいかという「目的」をはっきりさせることだ。 (中略) なお、目的を明確化すると言っても、一方で、とても具体的な目的が最初から与えられる場合もある。たとえば、会社の上司から「…
人間は案外、①機械と似ている。機械屋の娘だからなのかどうかはわからないが、私は常々そう思っている。 よく「人間は機械じやない!」といって、人間を機械のように酷使する社会のシステムを非難する人がいるが、私はその言い分に違和感を覚える。 機械は…
大昔の人びとは、花にかこまれていました。だから、花をわざわざ表現しようと思わなかったのです。ところが、人間は文明を発達させるにつれて、自然をこわしていきます。そして、自然をこわせばこわすほど、人は①花を表現するようになったのではないでしよう…
首相から人気グループ、霊能者、一般の人たちまでが、急に声をそろえて「ありがとう、ありがとう」と連呼するようになった感がある。いったいどうしてなのだろう。そして、この現象は本人が「ありがとう」と感謝するだけでなく、他の人にも「ありがとうと感謝…